社会福祉の基本理念は、保育士試験の社会福祉で土台になる分野です。
日本国憲法第13条・第14条・第25条、50年勧告、ナショナルミニマム、ノーマライゼーション、ソーシャルインクルージョンを、過去問形式の問題で確認しましょう。
「社会福祉の基本理念│オリジナル問題5問
「社会福祉の基本理念」分野に該当するオリジナル問題を5問を作成しました。実践形式でトライしたい方は、以下の「問題演習を始める」をクリックしてください。
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問1 社会福祉の基本理念
次のうち、社会福祉の基本理念に関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
- 社会福祉は、生活上の支援が必要な状態を、本人や家族だけの責任として扱う考え方である。
- 日本国憲法第13条は、個人の尊重や幸福追求権に関わる条文であり、福祉の対象者を一人の人間として尊重する考え方につながる。
- 日本国憲法第14条は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を直接定めている。
- 日本国憲法第25条第2項は、国が社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めることを定めている。
- 社会福祉では、必要な支援を行うためであれば、本人の意思や尊厳よりも支援者の判断を常に優先することが望ましい。
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解答:2・4
解説:
第13条は個人の尊重や幸福追求権、第14条は法の下の平等、第25条は生存権と社会福祉・社会保障・公衆衛生の向上増進に関係します。第25条第2項の内容は厚生労働白書でも日本国憲法第25条として整理されています。
また、社会福祉分野では日本国憲法第25条やナショナルミニマムが重要テーマとして扱われています。
問2 50年勧告
次の文は、「社会保障制度に関する勧告」、いわゆる50年勧告に関する記述である。適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 50年勧告では、社会福祉を、国家扶助の適用を受けている者、身体障害者、児童、その他援護育成を要する者が、自立して能力を発揮できるよう援護育成を行うものとして説明している。
B 50年勧告が出された1950年頃は、生活保護法、児童福祉法、身体障害者福祉法など、戦後の福祉三法が整えられた時期と重なる。
C 50年勧告における社会福祉は、最初から現在と同じように、利用契約制度のみを前提として定義されていた。
D 50年勧告では、社会福祉に関する専門職の養成確保などにも触れられている。
- A ○ B ○ C ○ D ×
- A ○ B ○ C × D ○
- A ○ B × C × D ○
- A × B ○ C ○ D ×
- A × B × C ○ D ○
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解答:2
解説:
50年勧告では、社会福祉を「国家扶助の適用を受けている者、身体障害者、児童、その他援護育成を要する者」が自立して能力を発揮できるよう援護育成を行うものとして説明しています。専門職の養成確保にも触れています。
1950年前後の福祉三法は、生活保護法・児童福祉法・身体障害者福祉法として整理されます。
問3 日本国憲法と社会福祉
次のA〜Cとア〜ウを組み合わせた場合、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
A 日本国憲法第13条
B 日本国憲法第14条
C 日本国憲法第25条
ア 法の下の平等
イ 健康で文化的な最低限度の生活を営む権利
ウ 個人の尊重、生命・自由及び幸福追求に対する権利
- A ア B イ C ウ
- A ア B ウ C イ
- A イ B ア C ウ
- A ウ B ア C イ
- A ウ B イ C ア
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解答:4
解説:
第13条は個人の尊重・幸福追求権、第14条は法の下の平等、第25条は生存権に関係します。社会福祉では、第25条だけでなく、第13条の尊厳や自己決定、第14条の平等の視点もあわせて押さえると理解しやすくなります。
問4 ナショナルミニマム
次のうち、ナショナルミニマムに関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- すべての国民が同じ収入を得ることを目的とする考え方である。
- 国が保障すべき最低限度の生活水準を指す考え方である。
- 社会福祉サービスをすべて民間事業者に任せる考え方である。
- 障害のある人だけを対象とする生活支援の考え方である。
- 地域社会から支援を必要とする人を分離して保護する考え方である。
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解答:2
解説:
ナショナルミニマムは、国が保障すべき最低限度の生活水準を指す考え方です。日本国憲法第25条の「健康で文化的な最低限度の生活」と結びつけて覚えると整理しやすいです。
問5 ノーマライゼーションとソーシャルインクルージョン
次のうち、ノーマライゼーションとソーシャルインクルージョンに関する記述として、適切なものを2つ選びなさい。
- ノーマライゼーションは、障害のある人を地域社会から離して保護することを重視する考え方である。
- ノーマライゼーションは、障害のある人ができるだけ普通の生活を送れるよう、生活条件や社会環境を整える考え方である。
- ソーシャルインクルージョンは、社会的排除や孤立から人々を守り、社会の一員として包み支え合う考え方である。
- ソーシャルインクルージョンは、支援を必要とする人を社会参加から遠ざけることを目的とする。
- ノーマライゼーションは、本人の意思や選択よりも、施設で一律に生活することを優先する考え方である。
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解答:2・3
解説:
ノーマライゼーションは、障害のある人を「特別な場所に分ける」のではなく、地域で普通の生活を送れるようにする考え方です。ソーシャルインクルージョンは、孤立や排除から守り、社会の構成員として包み支え合う理念です。
市販テキストでも、ノーマライゼーションは「地域の中で共に生活する」理念、ソーシャルインクルージョンは社会的排除ではなく社会的包摂の考え方として整理されています。
関連する用語
この問題演習では、社会福祉、生存権、ナショナルミニマム、ノーマライゼーション、ソーシャル・インクルージョンなどの用語が関係します。
各用語の意味を整理したい場合は、関連する用語集ページも確認しておきましょう。




関連する暗記ノート
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社会福祉の基本理念は、日本国憲法、50年勧告、現代の利用者本位の支援へとつながるため、用語を線で結ぶように復習すると得点につながりやすくなります。


