【保育士試験用語集】セツルメント運動とは?社会福祉分野をわかりやすく解説

保育士試験対策用語集:セツルメント運動

セツルメント運動は、保育士試験の社会福祉分野で、イギリスの社会福祉史として問われやすい用語です。

独学で勉強する際は、慈善組織協会との違いを意識し、地域に入り込んで生活改善をめざした運動として押さえましょう。

目次

セツルメント運動とは?

セツルメント運動とは、19世紀後半のイギリスで始まった、貧困地域に知識人や学生などが住み込み、住民とともに生活しながら地域改善をめざした運動です。

青少年の教育、職業訓練、生活相談、文化活動などを通して、貧困を個人だけの問題ではなく、社会環境の問題としてとらえた点が特徴です。代表例として、ロンドンのトインビー・ホールが知られています。

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セツルメント運動は、貧困者へ金品を与えるだけでなく、支援者が貧困地域に住み、住民と協力して教育、職業訓練、文化活動、生活環境の改善などに取り組んだ運動です。

1884年にロンドンで設立されたトインビーホールが代表例です。

貧困への対応がどのように変化したかを年代順に整理しましょう。

年代法律・運動貧困への主な対応試験での重要語
1601年エリザベス救貧法教区が救貧税を徴収し、労働能力などに応じて貧民を救済した公的救貧制度、教区、救貧税
1834年新救貧法労役場への収容を原則とし、救済を受ける者の生活条件を最下層の労働者より低くした劣等処遇の原則、労役場
1869年慈善組織協会(COS)慈善団体を調整し、友愛訪問員が個人や家庭を訪問して状況を調査した個別援助、ケースワークの源流
1884年セツルメント運動支援者が貧困地域に住み、住民との共同活動を通して地域の生活環境や社会制度の改善を目指した地域改善、コミュニティワーク・グループワークの源流

慈善組織協会が「困っている個人や家庭を訪問し、調査・調整する活動」を重視したのに対し、セツルメント運動は「地域に生活拠点を置き、住民と一緒に地域を変える活動」を重視しました。試験では、前者をケースワーク、後者をコミュニティワークやグループワークの発展につながった運動として区別します。

令和7年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問4では、セツルメントについて、スラム街などで青少年の健全育成や職業訓練を行い、地域社会の改善を目指した歴史的な取組として問われました。

セツルメント運動の○×クイズ

問題
セツルメント運動は、慈善活動の重複や漏れを防ぐため、家庭訪問と個別調査を中心に援助を組織化した運動である。○か×か。

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解答
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解説
家庭訪問や個別調査を通して慈善活動を組織化したのは、慈善組織協会の特徴です。セツルメント運動は、貧困地域に住み込み、教育や職業訓練などを通して地域改善をめざしました。

関連用語

セツルメント運動を理解するには、慈善組織協会、ケースワーク、コミュニティワークをあわせて確認すると整理しやすくなります。個別援助の流れと、地域社会への働きかけの違いを意識して学びましょう。

くっしー
この記事の執筆者
はじめての保育士試験の「社会福祉」と「こども家庭福祉」で撃沈した人。普段は歯科医師として働きながら、育児をしています。
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