こども大綱は、保育士試験の社会福祉や子ども家庭福祉で、こども基本法とあわせて押さえたい用語です。
独学で勉強する受験生向けに、過去問で狙われやすい「誰が定めるのか」「何のための大綱か」を簡潔に整理します。
こども大綱とは?
こども大綱とは、こども基本法第9条に基づき、政府がこども施策を総合的に進めるために定める基本方針です。2023(令和5)年12月22日に初めて閣議決定され、おおむね5年間を見通した施策の方向性を示しています。
従来の次の3つの大綱を一つにまとめた点が重要です。
- 少子化社会対策大綱
- 子供・若者育成支援推進大綱
- 子供の貧困対策に関する大綱
目標は、すべてのこども・若者が身体的・精神的・社会的に幸せな状態で生活できる「こどもまんなか社会」の実現です。こどもを単なる保護の対象ではなく、権利の主体として捉え、その意見を聴きながら施策を進める考え方が示されています。
こども大綱の代表的な内容は以下の通りです。
| 施策の柱 | 主な内容 |
|---|---|
| こどもの権利と意見表明 | こどもの最善の利益を優先し、政策や支援にこども・若者の意見を反映する |
| 切れ目のない支援 | 妊娠・出産、乳幼児期、学童期・思春期、青年期まで、成長段階に応じて継続的に支援する |
| 貧困・格差への対応 | 教育、生活、就労、経済面から支援し、生まれ育った環境による格差を減らす |
| 安全と居場所の確保 | 児童虐待、いじめ、自殺、性被害などを防ぎ、安心して過ごせる遊び場や居場所を整える |
| 困難を抱えるこどもへの支援 | 障害のあるこども、ヤングケアラー、不登校のこども、ひとり親家庭などの状況に応じて支援する |
| 若者・子育て家庭への支援 | 就労・所得・住宅など若者の生活基盤を整え、結婚・妊娠・出産・子育てに関する希望の実現を支える |
| 子育てしやすい社会づくり | 子育て費用の負担軽減、保育サービス、共働き・共育て、仕事と子育ての両立を支援する |
保育士試験対策では、「こども基本法に基づく」「2023年閣議決定」「従来の3大綱を一元化」「こどもの権利と意見を重視」「こどもまんなか社会」を押さえましょう。
なお、こども大綱が中長期的な基本方針を示すのに対し、具体的な取組を年度ごとにまとめたものがこどもまんなか実行計画です。
保育士試験で覚えるポイント
令和7年 保育士試験(後期)問題 子ども家庭福祉 問2では、こども基本法に関する記述の中で「政府は、こども施策を総合的に推進するため、こども施策に関する大綱を定めなければならない」という内容が問われました。
こども大綱は、こども家庭庁だけの施策ではなく、こども基本法に位置づく政府全体の方針である点を押さえましょう。
こども大綱の○×クイズ
問題
こども大綱は、市町村が地域の実情に応じて独自に定める計画であり、政府が定めるものではない。○か×か。
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解答
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解説
こども大綱は、こども基本法に基づき政府が定める大綱です。市町村や都道府県は、こども大綱を勘案してこども計画を作成します。
関連用語
こども大綱を理解するには、その根拠となる「こども基本法」と、少子化対策の具体的な方向性に関わる「こども未来戦略」をあわせて確認すると整理しやすくなります。
また、少子化対策の流れをつかむうえでは「少子化社会対策大綱」との違いも押さえておきましょう。





