博愛活動は、公的な社会福祉制度が整う以前から、困窮者や傷病者を支えてきた人道的な取り組みです。
保育士試験の社会福祉対策では、単なる善意としてではなく、慈善・博愛活動から感化救済事業、社会事業へ発展した歴史の中で捉えることが重要です。独学で混同しやすい博愛社との違いも整理します。
博愛活動とは?
博愛活動とは、特定の人種・国籍・階級・宗教などに限定せず、人間愛と人道主義に基づいて、困窮者や傷病者などを援助する自発的な福祉活動です。
法律に定められた制度名ではなく、主に民間の篤志家、宗教者、団体などが担ってきた活動を表す概念です。日本では、近代的な公的福祉制度が十分に整う前に、孤児救済、貧困者支援、傷病者救護などの分野で重要な役割を果たしました。
保育士試験で覚えるポイント
歴史の大きな流れは、「地域の相互扶助・宗教的慈善→明治期の慈善・博愛活動→感化救済事業→社会事業→戦後の社会福祉」と整理すると理解しやすくなります。
博愛活動は自発性を基礎とするため、国が法定の給付や利用権を保障する現在の社会福祉制度とは位置づけが異なります。
また、博愛活動は一般的な概念ですが、博愛社は1877(明治10)年に設立され、後に日本赤十字社となった団体です。
令和6年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問2では、近代社会以前の相互扶助や宗教的慈善の役割を含む社会福祉史が問われました。
令和4年 保育士試験(後期)問題 社会福祉 問1では、家庭学校、滝乃川学園、岡山孤児院と人物の組み合わせが問われています。
博愛活動の○×クイズ
問題
博愛活動は、特定の身分や宗教に属する人だけを対象とせず、人間への普遍的な関心と人道主義に基づいて援助する活動である。○か×か。
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解答
○
解説
博愛活動は、人種・国籍・階級・宗教などの違いを超え、人間愛と人道主義に基づいて行われる福祉活動です。
関連用語
日本の歴史的な位置づけを整理するには、明治期の公的救済制度である恤救規則と、民間の孤児救済を担った岡山孤児院を確認しましょう。一般概念としての博愛活動と組織名を区別するため、後に日本赤十字社となった博愛社も重要です。
さらに、慈善活動を組織化した慈善組織協会と、地域に入り込んで生活改善を支援したセツルメント運動を併せて学ぶと、慈善から近代的な社会福祉へ発展する流れを比較できます。







