【保育士試験用語集】ソーシャルインクルージョンとは?社会福祉分野をわかりやすく解説

保育士試験対策用語集:ソーシャルインクルージョン

ソーシャルインクルージョンは、保育士試験の社会福祉分野で、基本理念として出題されやすい用語です。

独学で勉強する際は、「排除しない社会」だけでなく、すべての人が社会の一員として参加できる状態をめざす考え方として押さえましょう。

目次

ソーシャルインクルージョンとは?

ソーシャルインクルージョンとは、社会的包摂ともいい、年齢、障害、貧困、国籍、家庭環境などによって人を排除せず、すべての人が地域社会の一員として参加できるようにする考え方です。

単に支援を受ける人を「社会に入れてあげる」という意味ではなく、その人の権利や個性を尊重し、社会の側も参加しやすい環境を整える理念として理解しましょう。

保育士試験で覚えるポイント

ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)は、貧困、障害、失業、孤立などによって社会から排除されやすい人を、社会の構成員として包み支え、参加できるようにする理念です。

対になる言葉は、社会とのつながりや参加の機会から締め出されるソーシャル・エクスクルージョン(社会的排除)です。

似た用語は、「目指す社会の理念」と「それを実現する方法」に分けると理解しやすくなります。

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用語位置づけ・特徴例
ソーシャル・インクルージョン障害の有無に限らず、貧困や失業、孤立などによる社会的排除を防ぎ、すべての人の社会参加を保障する理念誰も社会の外に置かない
ノーマライゼーション主に障害者福祉から発展し、障害のある人も地域で普通の生活を送れる社会を目指す理念障害があっても当たり前に暮らす
地域共生社会世代や制度分野、「支え手」「受け手」の区別を越え、地域住民や関係機関がつながって暮らしを支える社会像地域で丸ごとつながり、支え合う
ユニバーサルデザイン年齢、障害の有無、性別などにかかわらず、多くの人が利用しやすいよう最初から環境や製品を設計する考え方最初から壁をつくらない
バリアフリーすでに存在する物理的・制度的・情報面・心理面の障壁を取り除く考え方あとから壁を取り除く
合理的配慮障害のある人が直面する具体的な障壁について、過重な負担にならない範囲で個別に必要な調整を行うことその人に必要な調整をする

試験では、ソーシャル・インクルージョンは社会的排除をなくす幅広い理念、ノーマライゼーションは障害のある人の普通の生活を重視する理念と区別します。地域共生社会は、ソーシャル・インクルージョンを地域で具体化する社会像と捉えると分かりやすいでしょう。

また、ユニバーサルデザインは誰でも利用しやすいように事前に設計すること、バリアフリーは既存の障壁の除去、合理的配慮は個々の場面に応じた対応です。合理的配慮は、障害者差別解消法により行政機関等と事業者の法的義務となっています。

令和3年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問1では、ソーシャル・インクルージョンに関する記述の正誤が問われました。また、令和6年 保育士試験(後期)問題 社会福祉 問1でも、インクルージョンが社会福祉の理念として出題されています。

ソーシャルインクルージョンの○×クイズ

問題
ソーシャルインクルージョンは、すべての人がそれぞれの違いを尊重され、社会の一員として参加できる社会をめざす理念である。○か×か。

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解答
○

解説
ソーシャルインクルージョンは、社会的排除を防ぎ、誰もが地域社会に参加できるようにする考え方です。障害の有無や生活状況などで分け隔てない点が重要です。

関連用語

ソーシャルインクルージョンを理解するには、ノーマライゼーション、ユニバーサルデザイン、地域共生社会、合理的配慮、バリアフリーをあわせて確認すると整理しやすくなります。いずれも社会福祉が目指す「その人らしい生活」と「社会参加」を考えるうえで重要な用語です。

くっしー
この記事の執筆者
はじめての保育士試験の「社会福祉」と「こども家庭福祉」で撃沈した人。普段は歯科医師として働きながら、育児をしています。
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