重層的支援体制整備事業実施計画は、複雑化・複合化した生活課題に、市町村が分野を越えて対応する仕組みを理解するための重要用語です。
保育士試験の社会福祉では、根拠法、策定主体、策定義務、計画期間、地域福祉計画との関係を区別できるようにしておきましょう。
重層的支援体制整備事業実施計画とは?
重層的支援体制整備事業実施計画は、社会福祉法第106条の5に基づき、重層的支援体制整備事業を実施する市町村が、その事業を適切かつ効果的に進めるために策定する計画です。
重層的支援体制整備事業は、次の五つの事業を一体的に実施するものです。
- 包括的相談支援事業
- 参加支援事業
- 地域づくりに向けた支援事業
- アウトリーチ等を通じた継続的支援事業
- 多機関協働事業
保育士試験で覚えるポイント
試験では、まず重層的支援体制整備事業そのものが市町村が任意で実施できる事業であり、全市町村の実施義務ではない点を押さえます。事業を実施する市町村にも、実施計画の策定は努力義務です。ただし、国のガイドラインでは、事業を円滑に進める重要な過程として、できる限り策定することが望ましいとされています。
法律は計画期間を一律に定めていません。必須事項は提供体制の変更に合わせて見直し、任意事項はおおむね3~5年程度のPDCAに合わせて検討することが想定されています。計画は市町村地域福祉計画に内包することも、別に作ることもでき、介護保険・障害福祉・子ども子育て等の計画と調和させます。
令和7年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問18では、重層的支援体制整備事業の相談支援、参加支援、地域づくり等の内容が問われました。
重層的支援体制整備事業実施計画の○×クイズ
問題
重層的支援体制整備事業実施計画は、重層的支援体制整備事業を実施する市町村が、事業の提供体制などを定める計画である。○か×か。
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解答
○
解説
社会福祉法第106条の5に基づく計画で、事業を実施する市町村に策定の努力義務があります。
関連用語
重層的支援体制整備事業は、計画が対象とする本体事業で、五つの支援を一体的に実施します。市町村地域福祉計画は地域福祉全体を扱う計画であり、重層的支援体制整備事業実施計画は、そのうち事業の実施に必要な具体事項に特化しています。



