ミクロ・ソーシャルワークは、利用者一人ひとりの生活状況や環境を捉え、個別の課題解決を支えるソーシャルワークです。
保育士試験の社会福祉対策では、地域や制度に働きかけるマクロ・ソーシャルワークとの区別が重要です。独学で勉強する際に役立つ具体例と過去問の論点を整理します。
ミクロ・ソーシャルワークとは?
ミクロ・ソーシャルワークとは、個人や家族を主な対象として、生活上の課題の解決や社会生活の維持・向上を支えるソーシャルワークです。
相談面接、情報収集、アセスメント、個別支援計画の作成、サービス利用援助、関係機関との連絡調整などが具体例です。
本人の課題や弱点だけを見るのではなく、意思、強み、家族関係、住環境、利用できる社会資源を含めて、人と環境の相互関係を捉えます。
保育士試験で覚えるポイント
試験では、働きかける主な対象で区別しましょう。ミクロ・ソーシャルワークは個人や家族への直接援助を中心とし、マクロ・ソーシャルワークは地域、組織、制度、政策などの変化を目指します。
| 区分 | 主な対象 | 具体例 |
|---|---|---|
| ミクロ・ソーシャルワーク | 個人、家族 | 相談面接、アセスメント、個別支援計画、サービス利用援助 |
| マクロ・ソーシャルワーク | 地域、組織、制度、政策 | 福祉ニーズ調査、住民組織の形成、社会資源の開発、政策提言 |
ただし、両者は切り離されたものではありません。個別支援で把握した共通課題を地域の仕組みづくりや制度改善へつなげたり、制度の整備によって個人の生活を支えたりします。
令和5年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問12では、関連するリッチモンドのソーシャル・ケースワークの定義として、人と社会的環境との間を個別に調整する考え方が問われました。
ミクロ・ソーシャルワークの○×クイズ
問題
ミクロ・ソーシャルワークは、地域住民を組織化し、制度や政策の改善を社会に働きかけることを中心とする。○か×か。
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解答
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解説
地域や制度への働きかけは、主にマクロ・ソーシャルワークに位置づけられます。ミクロ・ソーシャルワークは、個人や家族への直接援助を中心とします。
関連用語
対象範囲の違いを整理するには、マクロ・ソーシャルワークと、個別援助の基礎となるケースワークを確認しましょう。利用者の状況を把握するアセスメント、強みに注目するストレングス、支援者間で方針を検討するケースカンファレンスも、具体的な支援過程を理解するうえで重要です。







