少年指導員は、名称から児童自立支援施設などの職員と誤解しやすいものの、主な配置先は母子生活支援施設です。
保育士試験の社会福祉対策では、法令上の名称、配置義務、母子支援員などとの役割の違いが重要です。独学でも整理できるよう、制度の位置づけを簡潔に解説します。
少年指導員とは?
少年指導員は、母子生活支援施設で、主に学齢期の入所児童の生活、学習、遊びを支え、健やかな成長と自立を援助する施設職員です。母親への支援を中心に行う母子支援員と連携し、親子関係や家庭環境にも配慮しながら子どもを支援します。
母子生活支援施設は、児童福祉法第38条に規定される児童福祉施設です。配偶者のない女性やこれに準ずる事情にある女性と、その女性が監護する児童を一緒に入所させて保護し、生活、養育、就労などの相談・援助を通じて自立を支えます。退所後も必要な相談や援助を行います。
母子生活支援施設を経営する事業は、社会福祉法第2条に定める第一種社会福祉事業です。保育所などの第二種社会福祉事業との区別を押さえましょう。
一般に「少年指導員」と呼ばれますが、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準第27条の法令上の表現は、少年を指導する職員です。同条により母子生活支援施設への配置が義務づけられ、母子20世帯以上を入所させる施設では2人以上とされています。
保育士試験で覚えるポイント
保育士試験では、母子生活支援施設には、母子支援員と少年を指導する職員を置くと組み合わせて覚えましょう。少年指導員は、名称に「少年」とあっても、少年鑑別所や児童自立支援施設の配置職ではありません。
母子支援員には国の設備運営基準第28条で資格要件が定められていますが、少年指導員には同様の固有の資格規定がありません。ただし、自治体の条例や施設の採用条件によって、保育士や社会福祉士などの資格・経験が求められる場合があります。
| 職種 | 職種の性格 | 主な配置先 | 支援の中心 |
|---|---|---|---|
| 少年指導員 | 施設の直接支援職 | 母子生活支援施設 | 入所児童の生活、学習、遊び、自立の支援 |
| 母子支援員 | 相談援助・生活支援職 | 母子生活支援施設 | 母子の生活支援、親子関係の調整、自立支援 |
| 児童指導員 | 施設の直接支援職 | 児童養護施設、児童心理治療施設など | 児童の生活指導や自立支援 |
| 児童福祉司 | ソーシャルワーク職 | 児童相談所 | 相談、調査、社会診断、関係機関との調整 |
少年指導員の○×クイズ
問題
少年指導員は、法令上「少年を指導する職員」とされ、母子生活支援施設に置くことが義務づけられている。○か×か。
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解答
○
解説
母子生活支援施設には、少年を指導する職員を置かなければなりません。入所する母子が20世帯以上の場合は、2人以上の配置が必要です。
関連用語
配置先と支援対象を理解するには、母子生活支援施設と、母子の生活支援を担う母子支援員を確認しましょう。子どもへの直接支援職である児童指導員、児童相談所のソーシャルワーク職である児童福祉司、施設の法的根拠となる児童福祉法と関連づけると整理しやすくなります。



