保育士試験の社会福祉では、バイステックは「ケースワークの7原則」と結び付けて覚える重要人物です。
独学で勉強する際は、7原則の名称だけでなく、利用者と援助者の関係を築くための考え方であることを理解しましょう。関連人物との違いも整理すると、人物と業績を取り違えにくくなります。
バイステックとは?
F・P・バイステック(1912~1994年)は、アメリカのソーシャルワーク研究者・教育者です。1957年に『The Casework Relationship』(邦訳『ケースワークの原則』)を著し、利用者と援助者の信頼関係を築くための考え方を7つの原則として整理しました。
つまり、相談援助において、援助者が利用者の感情や意思、秘密を尊重しながら、どのように関係を築くかを示したものです。
保育士試験で覚えるポイント
令和6年 保育士試験(後期)問題 社会福祉 問4では、バイステックの7原則にも含まれる「自己決定」について問われました。
7原則は、名称と意味を組み合わせて覚えましょう。
| 原則 | 簡単な意味 |
|---|---|
| 個別化 | 利用者を決めつけず、一人ひとり異なる存在として理解する |
| 意図的な感情表出 | 利用者が感情を安心して表現できるようにする |
| 統制された情緒的関与 | 感情を理解しつつ、援助者として冷静に関わる |
| 受容 | 利用者をあるがままに受け止める。ただし、すべての行動を容認する意味ではない |
| 非審判的態度 | 行動の善悪だけで、利用者の人格を責めたり裁いたりしない |
| 自己決定 | 利用者自身が選択・決定できるように支える |
| 秘密保持 | 支援で知った秘密を、正当な理由なく外部へ漏らさない |
関連人物は、ケースワークの何を整理した人物かで区別すると覚えやすくなります。
| 人物 | 主な業績 | 覚え方 |
|---|---|---|
| メアリー・リッチモンド | 『社会診断』を著し、ケースワークを体系化 | 援助の方法・過程 |
| F・P・バイステック | ケースワークの7原則を整理 | 援助関係の築き方 |
| ヘレン・パールマン | 問題解決アプローチと「4つのP」を提唱 | 問題解決の枠組み |
独学対策では、「リッチモンド=ケースワークの体系化」「バイステック=7原則」「パールマン=4つのP」と対応させましょう。
バイステックの○×クイズ
問題
バイステックは、ケースワークにおける援助者と利用者の関係を7つの原則として整理した人物である。○か×か。
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解答
○
解説
バイステックは、個別化、受容、自己決定、秘密保持などを含む7原則を示しました。いずれも、利用者との専門的な援助関係を築くための考え方です。
関連用語
バイステックの考え方を深めるには、「バイステックの7原則」を確認し、リッチモンドやパールマンの業績と比較しましょう。
リッチモンドはケースワークの体系化、パールマンは問題解決の進め方を示す「4つのP」、バイステックは利用者との援助関係を築くための「7原則」に関わる人物です。






