保育士試験の社会福祉では、日本国憲法第25条は生存権と社会保障制度の基礎を理解する重要条項です。
独学で勉強する受験生が混同しやすい第13条との違い、生活保護法とのつながり、過去問で確認された出題ポイントを簡潔に整理します。条文と内容を結び付けて覚えましょう。
日本国憲法第25条とは?
日本国憲法第25条は、国民の生存権と、それを支える国の役割を定めた条文です。第1項は、すべての国民が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障し、第2項は、国が社会福祉・社会保障・公衆衛生の向上と増進に努めることを定めています。
第二十五条
① すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
つまり、社会福祉制度を支える憲法上の基礎です。ただし、最低生活の具体的な基準や給付額を直接定めているわけではなく、生活保護法などの個別法によって具体化されています。
保育士試験で覚えるポイント
令和4年 保育士試験(後期)問題 社会福祉 問2では、第11条・第12条・第13条・第25条の内容を判別する問題が出題されました。
令和6年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問2では、第25条が日本の社会福祉法制度の発展に与えた影響が問われています。また、令和7年(前期)社会福祉 問1では、生活保護法の基礎となるのが第13条か第25条かを見分ける知識が必要でした。
| 条文 | 主な内容・キーワード |
|---|---|
| 第11条 | 基本的人権の保障 |
| 第12条 | 権利を保持する不断の努力、権利の濫用禁止、公共の福祉 |
| 第13条 | 個人の尊重、生命・自由・幸福追求権 |
| 第14条 | 法の下の平等、差別の禁止 |
| 第25条 | 生存権、社会福祉・社会保障・公衆衛生に関する国の責務 |
| 第26条 | 教育を受ける権利、普通教育を受けさせる義務、義務教育の無償 |
| 第27条 | 勤労の権利と義務、勤労条件、児童酷使の禁止 |
独学対策では、「第13条=個人の尊重と幸福追求」「第25条=生存権と国の社会的責務」と区別しましょう。生活保護法は、第25条の理念に基づいて最低限度の生活保障と自立助長を具体化した法律です。
日本国憲法第25条の○×クイズ
問題
日本国憲法第25条は、国民の生存権を保障するとともに、国が社会福祉・社会保障・公衆衛生の向上と増進に努めることを定めている。○か×か。
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解答
○
解説
第1項が健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を保障し、第2項が社会福祉・社会保障・公衆衛生に関する国の役割を定めています。
関連用語
日本国憲法第25条と関連する生存権、生活保護法、日本国憲法第13条をあわせて確認しましょう。最低生活を保障する考え方と、個人の尊重・幸福追求との違いを整理できます。




