心理的虐待は、殴る・蹴るといった身体への暴力がなくても、子どもの心を深く傷つける児童虐待です。保育士試験の社会福祉では、暴言や無視だけでなく、子どもの目の前で家族に暴力を振るう「面前DV」も含まれる点が重要です。独学の勉強対策として、過去問と4類型の違いを整理します。
心理的虐待とは?
心理的虐待とは、保護者が子どもに著しい心理的外傷を与える言動をすることです。児童虐待防止法では、著しい暴言や拒絶的な対応のほか、子どもが同居する家庭で配偶者に暴力を振るうことなどが含まれます。具体例は、言葉で脅す、無視する、きょうだい間で差別的に扱う、子どもの目の前で家族に暴力を振るう面前DV、きょうだいへの虐待を見せることです。身体に傷が見えなくても、安心感や自己肯定感を損ない、心身の発達に影響を及ぼす可能性があります。
保育士試験で覚えるポイント
令和7年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問1では、児童虐待防止法第2条が身体的虐待、性的虐待、ネグレクト、心理的虐待の4類型を定義していることが問われました。心理的虐待では、「子ども本人に暴力を振るっていないから該当しない」という誤りに注意しましょう。面前DVやきょうだいへの虐待を見せる行為も心理的虐待に含まれます。外傷の有無ではなく、子どもに著しい心理的外傷を与える言動かどうかで整理することが大切です。
| 虐待の類型 | 主に侵害されるもの | 代表例 |
|---|---|---|
| 心理的虐待 | 心の安全や尊厳 | 脅し、無視、差別的扱い、面前DV |
| 身体的虐待 | 身体や生命の安全 | 殴る、蹴る、激しく揺さぶる、やけどを負わせる |
| 性的虐待 | 性的な安全や尊厳 | 性的行為をする・させる、性的行為を見せる |
| ネグレクト | 生活や健全な発達 | 食事を与えない、置き去り、必要な医療を受けさせない |
心理的虐待の○×クイズ
問題
心理的虐待は、保護者が子ども本人に直接暴言を浴びせた場合だけを指し、子どもの目の前で家族に暴力を振るう行為は含まれない。○か×か。
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解答
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解説
子どもの目の前で家族に暴力を振るう面前DVも、子どもに心理的外傷を与える行為として心理的虐待に含まれます。
関連用語
身体的虐待、性的虐待、ネグレクトも確認すると、目に見える傷の有無だけで分類せず、侵害される内容と保護者の行為から児童虐待の4類型を見分けられます。
