福祉・保育の現場では、氏名や家庭状況だけでなく、病歴、障害、診療情報など慎重な取扱いが必要な情報を扱います。
保育士試験の社会福祉では、個人情報の保護に関する法律の目的、対象となる情報、事業者の義務、本人同意が必要となる場面を区別することが重要です。独学で覚える要点を整理します。
個人情報の保護に関する法律とは?
個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。一般に「個人情報保護法」)は、デジタル社会で個人情報の有用性に配慮しながら、個人の権利利益を保護するための法律です。
「個人情報」は、生存する個人に関する情報で、氏名、生年月日などにより特定の個人を識別できるものや、個人識別符号を含むものを指します。民間事業者だけでなく、行政機関や地方公共団体などにも、それぞれの特性に応じた取扱いのルールを定めています。
保育士試験で覚えるポイント
福祉現場では、利用目的をできる限り特定し、その達成に必要な範囲内で利用することが基本です。個人データには、漏えいなどを防ぐための安全管理措置が必要で、従業者や委託先の監督も求められます。
第三者提供は原則として本人の事前同意が必要ですが、法令に基づく場合や、生命・身体・財産の保護に必要で同意取得が困難な場合などには例外があります。病歴、障害の事実、診療情報などの要配慮個人情報は、不当な差別や偏見につながるおそれがあるため、取得にも原則として本人の事前同意が必要です。
2023(令和5)年4月からは、地方公共団体にも同法による全国共通ルールが適用されています。
個人情報の保護に関する法律の○×クイズ
問題
個人情報取扱事業者は、要配慮個人情報を取得するとき、法令に基づく場合などの例外を除き、あらかじめ本人の同意を得なければならない。○か×か。
解答を見る
解答
○
解説
要配慮個人情報の取得には、原則として本人の事前同意が必要です。ただし、法令に基づく場合や人の生命・身体・財産の保護に必要な場合など、法律上の例外があります。
関連用語
理解を深めるには、個人情報、個人データ、要配慮個人情報、第三者提供、守秘義務を併せて確認しましょう。個人情報保護法上の取扱いのルールと、職務上知り得た秘密を漏らさない義務は同じものではないため、区別して覚えることが重要です。

