保育士試験の社会福祉を独学で勉強すると、老人保健法と老人福祉法、介護保険法、高齢者医療確保法の役割が混同しやすくなります。
過去問対策では、高齢者の保健・医療を支えた老人保健法が、2008年にどのような制度へ引き継がれたかを時系列で押さえましょう。
老人保健法とは?
老人保健法は、高齢化と老人医療費の増加を背景に、1982(昭和57)年に制定され、1983(昭和58)年2月に全面施行された法律です。
疾病の予防から治療、機能訓練までを一体的に進め、市町村が40歳以上の住民に健康教育、健康相談、健康診査、機能訓練、訪問指導などを行うとともに、老人医療費を公費と各医療保険者の拠出金などで支える仕組みを設けました。
2008(平成20)年4月の改正により、法律名は「高齢者の医療の確保に関する法律」へ変わりました。
保育士試験で覚えるポイント
老人保健法そのものを扱った問題ではありませんが、令和6年 保育士試験(前期)問題 社会福祉 問8では、老人福祉法、高齢社会対策基本法、介護保険法、高齢者虐待防止法の制定順が問われました。
老人保健法も、高齢者福祉制度の歴史の中で位置づけて覚えることが大切です。
| 法律 | 年・変化 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 老人福祉法 | 1963年制定 | 高齢者に対する福祉措置、在宅福祉、老人福祉施設などを定める |
| 老人保健法 | 1982年制定、1983年全面施行 | 疾病予防、健康診査、老人医療などの保健・医療施策を一体的に進める |
| 介護保険法 | 1997年制定、2000年施行 | 要介護・要支援者に介護サービスを社会保険方式で給付する |
| 高齢者の医療の確保に関する法律 | 2008年に老人保健法を改称・再編 | 特定健康診査、前期高齢者の費用調整、後期高齢者医療制度などを定める |
独学対策では、「老人福祉法は福祉」「老人保健法は保健・医療」「介護保険法は介護」と整理しましょう。老人保健法は単純に廃止されたのではなく、2008年に改正され、法律名と制度の内容が変わった点が重要です。
老人保健法の○×クイズ
問題
老人保健法は、2008(平成20)年の制度改正により「高齢者の医療の確保に関する法律」へ名称が変わった。○か×か。
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解答
○
解説
老人保健法は改正によって現在の名称へ変わり、後期高齢者医療制度や高齢者医療費の負担調整などを定める法律として再編されました。
関連用語
老人福祉法、介護保険法、高齢者の医療の確保に関する法律を続けて確認すると、高齢者に対する福祉・介護・医療の役割分担と制度の変遷を整理しやすくなります。

